オーガニックコスメとオーガニック認証について
いつからか興味を持ち始めたオーガニックコスメ。
改めて考えてみるとオーガニックコスメに興味を持ち始めたのは大学生くらいのころ。
オーガニックコスメってどんなものか詳しいことは知らなかったけど、環境に配慮していたり、自然由来のものを多く使っているからその製品を購入したらなんだかいい選択をしたなって気持ちになって好きだった気がします。
数年前まではオーガニックコスメのお店て言ったらコスメキッチンくらいしか思いつかなくて(もちろんオーガニックコスメ買おうってなったらとりあえずコスメキッチンに行くのは今でも変わらない)。
最近では、それ以外にもオーガニックコスメを取り扱うお店が増えてオーガニックに興味関心がある人増えたんだな〜と思います。
私もオーガニックって聞いたらやたら心が躍って本当にワクワクしちゃうんだけど、きっとこれからもずっと興味が尽きないオーガニックについてって整理していきたいと思います。
●オーガニック(有機栽培)とは
「化学農薬・化成肥料を使用しないこと、環境ホルモンや遺伝子組み換え技術を利用しないことを基本として、農業生産に由来する環境への負荷をできる限り減らした農業生産の方法を用いて行われる農業」=自然のままの健全な食物連鎖を目指す環境に優しい栽培方法。
●オーガニックコスメとは
製品に使われる植物→工場→製品が消費者に渡るまでの製造工程(土壌から完成品)において、上で記載したオーガニックの定義に当てはまる製造方法で環境や生物への負荷を最小限に抑えた有機栽培で作られた植物を使った化粧品たち。
オーガニックコスメは自然由来の植物、ハーブを使っているから人によってはパワーが強すぎて肌が荒れてしまうこともあります。
オーガニックにかかわらず、どんな化粧品でもそうだけど、人によって合う・合わないがあるからオーガニックが全ていいとは思いません。
ただ私に関して言えば、今まで使用してきたオーガニックのスキンケアや化粧品で肌が荒れたことはないし、肌の調子がいいのでこれからもいろんな製品を試していきたいと思います。
●オーガニックコスメの選び方
最近ではオーガニックコスメっていろいろなブランドや製品が増えて選択肢も増えましたよね。販売している場所も、オーガニック製品を専門的に販売している場所だけではなく、薬局でも買えるようになりグッと身近な存在になっています。
いろいろな場所で見かけるようになったオーガニック製品ですが、日本では明確なオーガニックな基準が決まっていないので、少しでもオーガニック製品が入っているとオーガニック成分配合として販売されているので注意が必要です。
そんな時に目印になるのが、オーガニック認証のマークです。海外には、様々なオーガニック認証機関が定めた認証マークがあり、厳しい審査をクリアしたブランドのみそのマークを製品に表記することができます。
何個か覚えておくと商品選びの参考になるので、紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてください!
●主なオーガニック認証の紹介
1. USDA ORGANIC
USDAとはアメリカの農務省のことで日本でいう農林水産省にあたる政府機関のこと。
このマークは日本でいえば有機JASにあたり、主な品目は農産物や食料品といった元々は食品の基準。でもアメリカではオーガニックコスメについて明確な基準がまだ確立されていない部分があるので、化粧品に対してこのUSDAが採用される場合が多い。
【USDA認定ガイドラインの概要】
・3年以上農薬、化学肥料を使っていな耕地で栽培されたオーガニック原料を使っている。
・100%有機栽培で育てえられた原料を使っている。
・水分と塩分を除き、重量ベースで95%以上がオーガニック原料を使っている。
2. ECOCERT(エコサート)
ECOCERTとは、フランスの国際有機認定機関。
ヨーロッパで規定されているオーガニックの基準を満たしているかを厳しく検査し、
認定を行なう第三者機関。フランス団体のため、フランスのブランドにつけられる場合も多いけど、すでに世界スタンダードとなっていて、オーガニック認証団体の世界基準と言われるほど。国際有機認定機関としては世界最大規模の団体。
エコサートの化粧品に関する認証は2種類。
【①COSMEECO認証ガイドラインの概要】
・完成品の95%が自然原料である。(※水含む)
・完成品の5%は化学原料で良い。
・完成品の5%は、オーガニックでなければならない。
・植物原料の50%は、オーガニックでなければならない。
・化学香料は、使用不可。
【②COSMEBIO(①のコスメエコより厳格)】
・完成品の95%が自然原料である。(※水含む)
・完成品の5%は化学原料で良い。
・完成品の10%はオーガニックでなければならない。
・植物原料の95%はオーガニックでなければならない。
・化学香料は使用不可。
3. NATRUE
NATRUEはベルギーにある国際的な非営利団体。公正な基準を設けるためにヨーロッパの化粧品メーカーが中心となって発足。立ち上げに参画したメーカーはDr.ハウシュカやヴェレダなどのナチュラルコスメブランド。
【NATRUE 認定ガイドラインの概要】
・ナチュラルおよびオーガニックな成分が配合されている。
・許可されている製造段階での制限が守られている。
・環境に優しい製造方法がとられている。
・合成香料、合成色素は配合されていない。
・石油系原料は含まれていない。
・シリコンオイルやその誘導体は含まれていない。
・遺伝子組み換え植物または、有機体からの原料は含まれていない(EUの有機農法規格による)
・製品や植物性成分には放射線処理が施されていない。
・動物実験が行われていない。
4. BDIH
BDIHとは、2000年にドイツで発足した医薬品、化粧品商工業連盟のことで、この団体が掲げる認定ガイドラインのことを言います。
ナチュラル志向やエコロジー志向の先進国であるドイツでは、自然派をうたう製品が増え、オーガニック関連の商品が大きなマーケットを占めるようになりました。不完全な製品なのに、オーガニックコスメをうたう商品が多くみられるようになったため、一定のルールを決めて明白にわかりやすくオーガニック化粧品を証明しようとする動きからできた認証マークです。自社製品のナチュラルさに自信を持つメーカーが集まって作り出されたオーガニックコスメのガイドラインです。
5.
2002年に設立されたフランスのエコロジカル・オーガニック化粧品の協会で、原料サプライヤー、製造業者、化粧品研究所、流通業者200社などで構成された協会です。入会基準はメーカーであれば製品としてオーガニック認証を取得していなければ入会できないことになっています。
オーガニック製品って単純に自然由来の成分を使っているだけじゃなく、環境とか自然に配慮している製品で、こういう製品を選択することで自然や環境への配慮にも繋がるんだなぁと実感。
それが少しのエコにつながったりも。オーガニック製品のことを理解して製品を選択して行くのがいいと思いました。その際の判断基準として認証マークを参考にしていきましょう!